言葉がうまく出ない(脳疲労)、副腎疲労
はじめに
今回の患者さんに主訴は、言葉がうまく出ない、頭がうまく回らなくなる、という症状をお持ちの方でした。最初電話をいただいたとき、「こういうような症状でも大丈夫でしょうか?」とご質問頂きました。もちろん大丈夫です!とお答えしてそこから1週間に一回治療をしていました。
治療前
現病歴:今の仕事を15年していて7年前に夜勤を辞めて日勤のみになったときに発症した。最初は頭がかーっとしていて、身体がだるく、言葉が出ないのと首や肩にコリがでてきた。
既往歴:扁桃摘出、突発性難聴、中性脂肪
その他:仕事で目をすごいよく使うため目が疲れ頭痛になる。毎日仕事終わりに頭痛、夕方には疲れて動きずらくなる。
治療後
治療回数を重ねるごとに言葉がうまく出ない頭がうまく回らなくなるというようなことはほとんどなくなり、夕方疲れて動きずらくなるのもなくなっていった。
症状が出始めたのはもちろん仕事のひとつの要因であるかとおもうが色々お話を聞いていると、身内の問題等が重なった時に症状が出始めていたようなので、これは脳のストレス過多と副腎疲労かもしれませんねということをお話して、治療していると「だんだん身体が若さを取り戻しているようでうれしい」とおっしゃっていた。
夜寝る時も導入剤を飲んで寝るようにしていたがそれも徐々に減薬できるようになっていった。夜寝ても次の朝疲れが残っているような感じだったが、鍼治療をやるごとに次の日に疲れが残ることが無くなっていったとのこと。
さいごに
今回の症例のように人に伝えずらい、言っても理解されにくそうな症状の場合でも既往歴や症状の経過を追っていると原因が特定できる場合があり、鍼灸治療で治すことができる。
人に伝えずらい症状ってひとそれぞれ何かしらあると思うので是非とも相談してほしい。