眩暈
はじめに
めまいは、「目が回る」「目がくらむ」といった症状のことを指します。
- 原因:
- 脳が原因の場合:
- 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍などが原因として挙げられます。
- 耳が原因の場合:
- 良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎などが原因になります。
- 首が原因の場合:
- 筋緊張性頭痛や頸椎椎間板ヘルニアなどの整形外科疾患が挙げられます。
- その他:
- 薬剤、加齢に伴う臓器機能の衰え、低血圧なども原因となります。
- 脳が原因の場合:
- 症状:
- 自分がぐるぐる回っている感じや天井が回る感じといった回転に関連した症状があります。
- 他にも地面がふわふわゆれている、船に乗っているようにふわふわする、乗り物の酔いのように気持ち悪いなどと表現されることもあります。
- また、立ちくらみの症状がめまいとして表現されることもあります。
- 治療:
- 原因疾患に応じて異なります。脳腫瘍なら手術療法や放射線療法、メニエール病なら内服薬などが選択されます。
長野式鍼灸治療
長野式鍼灸治療では眩暈の時使われるツボにはいくつか種類がある。
築賓、神道、耳の眩暈点、輒筋、上四瀆、これらをうまく組み合わせて眩暈の治療配穴とする。
個々の経穴にそれぞれ意味があるのでその意味合いに合わせて組み合わせることで、経穴の効果が増幅する。
症例
治療前
1月中旬より、頭位変換時に眩暈を感じるようになった。
眩暈を感じるのは朝起きたとき、夜寝る時。
それとらしい原因や原因となる心あたりはない。
治療
神庭
浮白(L)
懸顱(L)
帯脈(L)
章門(R)
天枢(R)
耳のメマイ点(LR)
輒筋(L)
T4
C3
C4
治療後
何回か治療途中起き上がってもらって眩暈の発現具合を確認
眩暈点やT4の刺鍼をすると眩暈がだんだん減っていった。
長野式としては肝虚のとき眩暈が発生しやすいということがあるので、前回肝虚の配穴で治療をしていたが、大きな効果は無かった。今回T4と眩暈点による配穴をしたところ治療中は効果を感じた。
次回来院時、どれほどの効果が出ているか確認が必要。