30年前の腕の骨折による肩の動作制限
はじめに:
どんなに昔の怪我や傷、手術痕でもその古傷のせいで現在の症状に繋がっていることがある。今回の症例は30年前の骨折の影響で右肩を動かすときに痛みが出るという症状であった。
治療前
仕事の時など右肩を動かしたとき、ふとした瞬間に痛みが出る。怪我の傷跡を触ってみると、傷から周囲部まで全て圧痛が出ていた。
既往歴、膵臓手術、尿路結石3回、白内障手術、右小指骨折
治療
中封
陰陵泉
築賓
兪府
上四瀆
治療後
2回の治療で右腕の痛み消失。仕事でも痛みなく動ける。その後再発無し。
今回の症例のように古傷が災いして現在の症状に繋がっていることはよくある。
症状の起因をよく思い出して時系列的に矛盾していなければ古傷による影響で間違いない。外科等ではそういう指摘はほぼ無いので注意が必要。古傷の痛みをとるのには消炎鎮痛剤より鍼灸治療による消炎処置の方が効果的。