産後の体調不良、悪露出しへのアプローチと成果
はじめに、
女性は産後、急激なホルモンバランスの変化と身体の変化と共に様々な症状を体験します。子宮の収縮(後陣痛)、体重の変化、骨盤の変化、髪の毛、爪、皮膚の変化、睡眠の変化といった身体的な問題や頭痛、鬱、マタニティーブルー、腰痛、疲労といった産後トラブルも起きやすいです。
今回の治療日誌は上記のような産後トラブルのあったママの日誌となります。
治療前
32歳、女性。
5日前に出産。出産後は一時的に元気であったが、退院してきて夜の授乳開始の次の日、日中は眠気と頭痛が強くなり一切動けなかった。眠気のせいか、両目が開けづらく右目が特に開かない。このままでは家の事やお世話もまともにできないとのことで来院。
産後、このころはまだ悪露出しの時期。一回大きめの悪露が出たあと、出血が少なくなっていた。
治療
夜の授乳の関係で身体の中の血液を動かす力が無くなってしまって、ちゃんと悪露が出せず、合わせて頭まで血液がうまく回らなくなってしまったのだろう。
お腹の瘀血が動けばエネルギーも回ってくるだろうと考えた。
中封
陰陵泉
丘墟
四瀆
太渓
天牖
目窓
崑崙
次膠
命門
大椎
天柱
治療後、目が開くようになり、スタスタ歩いていた。
トイレに行ったところ下着にしっかりとした量の血液付着あり。ちゃんと大きい塊として悪露は出た後も残った血液は出てほしいのでこれは嬉しかった。
次の日、頭痛もなく日中も眠くなく元気に過ごせたとのこと。よかった。
さいごに、
産後の身体は薬やサプリに頼れない部分がある、そういうときは鍼灸治療が最適だと思う。
特にホルモンバランスのトラブルについては長野式にはホルモンツボとされるところがいくつか定義されていて、実際治療成果がたくさん出ている。
今後も産後トラブルで困っている方を一人でも多く治療出来たら嬉しい。